診療所便り~Vol.18~新島で勤務して
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新島で勤務して 医師 徳永 泰行
新島に赴任してから早3か月が過ぎようとしています。
このわずかな期間ですが、島で担う医療の幅の広さや深さに圧倒され、常々医療者として病気を診る事だけでなく、人に癒しや元気与える役割を担っていると思いますが、今は日々診療をしていくだけで精一杯というのが現状です。
過去の有名な医師William Osler医師が、述べていますが
『The good physician treats the disease; the great physician treats the patient who has the disease.』つまり良医は病気を治す、すなわち、大医は病気を持っている患者を治すとういう言葉を述べておられ、今後少しでもこの言葉に近づいていけるように頑張っていきたいと思っております。
今日はインフルエンザについて、お話ししようと思います。
インフルエンザとは?
ここ数年、流行しているウイルスは全部で大きく分けて3型に分けられており
新型と言われているH1N1、②A香港型(H3N2)、③B型があります。
新型であるH1N1はワクチン、タミフル両者共に効きやすいといわれており、
A型は高齢者や小児が重症化しやすく、ワクチンが一般的に効きにくいといわれています。
B型はワクチンが効く可能性が高いといわれており、小児でも成人でも50%近い罹患減少効果があるといわれており、かつ症状もA型と比べて重症化が少ないといわれています。
ワクチンについて
・ワクチンの効果ですがA型は接種して2~3か月後に効果が下がってくるといわれています。つまりワクチンは、流行すると思われる1~2か月前くらいに接種するのがよいということです。
・ワクチンについては、はっきりとした原因はわかっていませんが13歳以下ではワクチンを2回接種しているためか、罹患率が低いようです。将来的にワクチンが2回打ちが推奨される日がくるかもしれません。
予防について
僕ら医療者はワクチンも接種しますが、インフルエンザに感染しないように何に気を付けているかというと、外出時もそうですが流行時期はマスクなどをキチンと着用することが、ワクチンを接種することより大事なことかもしれません。もちろんマスク着用を嫌がる乳幼児についてはワクチン接種の方が大事だと思われます。
最後に
新島にきてもう3か月が過ぎ、あと残り後1か月を残すばかりとなりましたが、これまで自分をとりまく色々な人達と出会い、自分も一人間として・一医療者としてさらに勉強させていただいた事ばかりでした。本当に感謝をしています。ありがとうございました。
最後に自分の好きな言葉を皆さんと共有出来たらと思いましたので、紹介させてください。
傲慢とは、最初から自らの限界を決め、勇気を持ってチャレンジする精神を失うことである。
そういうメンタルの持ちようでは、ただの一試合も勝つことはできない。
自分自身を正しく見つめるのは難しい。
だから自信など持たずに足りないものが何かを知るべきだ。
鏡に自分を映してありのままを受け入れたほうがいい。
鏡が歪んでいる時にそれを指摘してくれる友人も必要だ。
出典名言集#2011-イビチャ・オシム名言フォームの始まり
新島 本村診療所 徳永 泰行
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