診療所便り­­­­­­­­­~­V­­o­­l­­­.­­­­21~I have a dream

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I have a dream.   医師 望月 弘晃

JCHO高輪病院から派遣された望月です。新島での生活で2か月が経ちました。あっという間で、様々な体験をさせて頂き日々新しい発見があり刺激的な毎日を送っています。新島に来た当初は右も左も分からず色々な戸惑いや失敗もありました。それでもめけずに今日まで頑張ってこれましたのは、貝原先生、海渡先生をはじめとして看護師の方やその他事務の方に協力していただいたからだと日々実感しております。医療は決して一人では出来ない、周りとの連携が大切であると改めて感じおります。そして何よりも患者様から「先生、ありがとうございました。すっかり良くなりました。」や「先生にまた診てもらいたいです。」等の声を頂いている時が毎日の生活の励みとなっております。一人でも多くの患者様に笑顔と感動を提供できる医療を日々考えています。医師の仕事に就いて早5年が経ちますが、新島に来て一人一人の患者様と触れ合う時間、一人一人の患者様の身体的なケアだけでなく心のケアも大切であることを学びました。また新島に来て改めて医師という職業がこんなにも多くの方に喜んでいただける職業はないと実感しました。

キング牧師の名言を一部活用させていただきますが、

I have a deam…that one day all the people in Niijima are healthy and filled up with satisfaction and smile

新島在住する全民の皆さま一人ひとりが、健康的で満足と笑顔でみちあふれている日々夢見て常に祈っております。

そのためにも今自分ができることは何か。勿論知識、技術も大切ですが一人一人の患者様を大切にし病気に向き合うのではなく患者様と向き合って話を聞くことがもっとも大切であると思いました。後一か月間とういう短い間ですが、一日一日を大切にし、新島の住民の皆さまに自分ができる精一杯の医療を提供できればと考えております。

さて、今回はこむら返りについて少しお話ししたいと思います。こむら返りとは筋肉主に腓腹筋(ふくらはぎ)の異常収縮された筋痙攣を意味しております。また原因としては暑さの中で運動、筋肉を酷使する仕事による脱水や、その他妊娠、フィブラート薬高脂血症の内服、またマグネシウムやカルシウム不足、利尿剤や下痢によるカリウム不足等の電解質異常も原因の一つになります。アルコール摂取や胃の手術後によるビタミンB1欠乏もこむら返りの原因となります。その他、糖尿病や肝硬変、副甲状腺や甲状腺の機能が亢進あるいは低下している場合もなりやすいです。さてこむら返りの予防ですが、まずは原因が何かをはっきり解明することが大切です。脱水ならば水分を十分に摂取すること、ミネラル不足ならば食事でのカルシウム等を摂取するようにこころがけることです。また湯たんぽやぬるめのお風呂につかったり、寝る前にコップ一杯のトニックウォーターを飲むのもいいと言われております。こむら返りが実際起こってしまった場合は足の親指をもって背屈させるように足を伸ばすことです。また繰り返すようであれば、一度診療所を受診し原因をはっきりさせた上で原疾患の治療、漢方薬やビタミンの内服開始も検討するのがいいと思います。何かわからない場合はいつでも受診していただければと思います。

新島にきて残すところ1ヶ月ばかりとなりましたが。日々勉学に励み島の皆様に喜んでいただけるよう頑張ります。また日々周りのスタッフの皆さまに本当に感謝をしています。ありがとうございます。

お問い合わせ先

新島村国民健康保険本村診療所
〒100-0402 東京都新島村本村4丁目10番3号
電話:04992-5-0083 FAX:04992-5-1131

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