野良猫問題の解決にむけて

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野良猫(飼い主のいない猫)とは

野良猫(飼い主のいない猫)とは、迷子になってしまった猫や人間の勝手な都合で捨てられた猫とその子孫のことです。

近年では、人間の身勝手で無責任な行為により個体数が増えてしまい、全国的に問題になっています。

猫に関する苦情

新島村でも猫に関する苦情や相談が年々増加しており、そのほとんどか野良猫に関するものです。

苦情等の主な内容は、次のとおりです。

猫に対して「助けたいと思う人」と「迷惑に思う人」

エサやりをする人は猫達を助けたいという気持ちでエサを与えていますが、エサの時間や猫用トイレを管理していなければ、周囲の人からは糞害などが増える原因になる迷惑行為と見られます。

こうして、エサやりをする人と近隣住民の方でトラブルに発展する事例が全国的にみられます。

エサやりを止めれば猫がいなくなると思われがちですが、猫はおとなしく飢え死にをすることはないので、すぐに数が減ることもありません。生ごみに殺到したり、少ないエサを巡って喧嘩が絶えなくなったり、家屋に侵入して食料等を荒らすといった被害が増えてしまうことが予想されます。

最終的にどこかに移動したとしても、島の中で迷惑動物を押し付けあっているだけで、根本的な解決にはなりません。さらに、不妊・去勢手術がされていなければ移動先で繁殖を続け、個体数は増えていきます。

また、野良猫の駆除を望む声もありますが、東京都では動物愛護の観点から、駆除を目的とした野良猫の捕獲や引取りをすることはできません。

 

問題を解決するために

現状の野良猫の問題を解決するために島しょ保健所と対策を協議し、平成28年度より「飼い主のいない猫対策事業」を実施しています。つきましては、住民の皆様のご理解ご協力をお願いいたします。

猫を飼っている方へ

昔は、猫は外で飼うものという意見が多数ありましたが、人間の生活様式の変化などから猫の飼い方に対する考え方も変わってきています。

村では、次のとおり新しい飼い方を推進していますので、猫を飼っている方はご協力ください。

新たに猫を飼い始める前によく考える

これから猫を飼おうと思っている方は、下記に書かれていることを実践できるかよく考えてください。

また、一度飼い始めたら、その動物の命と行動に対して飼い主としての責任を持ってください。

最後まで面倒を見る

猫の習性や性格を十分に理解し、健康管理に気を配りながら、愛情を持って、寿命を全うするまで飼うことが飼い主の責任です。

どうしても世話ができない場合も、捨てたり保健所に引き渡す前に、まず新たな飼い主を捜してください。

※愛護動物の遺棄は犯罪です!(100万円以下の罰金)

室内で飼う

飼い猫を外に出すと、怪我をしたり、病気になるリスクがあります。また、ご近所に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。さらに、不妊・去勢手術をしていなければ望まない繁殖をしてしまいます。室内飼いのポイントを下にまとめましたので、飼い主の方は努力してください。

不妊・去勢手術をする

東京都全域の動物の殺処分頭数の半数以上が子猫です。この子猫たちは、飼い主から保健所に引取りを依頼され、その後も新たな飼い主が見つからなかったために殺処分となってしまったのです。

猫が増えすぎて面倒を見きれなくなる前に、不妊・去勢手術をしてください。生殖器関係の病気の予防にも繋がります。

身元表示をきちんとする

首輪や迷子札をつけて、野良猫と区別できるようにしてください。怪我などで保護された場合も、すぐに飼い主に連絡ができます。

また、野良猫と区別できずに手術され、耳標を取り付けられてしまう可能性もあります。

ご近所とのつきあいを大切にする

飼い猫を外に出すと、ご近所に迷惑をかけてしまうことがあります。また、ご近所の方全員が猫好きとは限りません。

猫も大切な家族の一員です。ご近所の方々にご理解をいただく為に、飼い猫が迷惑をかけた時は責任感を持って誠意ある対応をすることが飼い主の義務です。

野良猫の世話をしている人へのお願い

置きエサをしない

エサを一日中置いたままにしておくと他の場所から猫が集まってきたり、カラスや虫なども集まってきてしまうので衛生的にも景観的にもよくありません。

猫用トイレの設置・管理

野良猫に対してエサを与えるだけでなく、猫用トイレも設置して、周辺の環境に気を配ることが大切です。エサ場の近くにトイレを設置して、まとめてするように仕向けましょう。

ただし、猫が用を足した後はこまめに掃除してあげてください。汚れたままにしておくと、トイレを使わなくなってしまいます。

今より野良猫を増やさない

世話をしている野良猫に不妊・去勢手術がされていなければ、繁殖して個体数が増えてしまいます。これを防ぐために、村内に生息する野良猫全頭に不妊・去勢手術を施します。

ご協力くださる住民の方には、捕獲器の貸出しと手術を無料で実施します。(要申請)

詳しくはこちら→(野良猫への不妊・去勢手術の実施)

ご近所の方の理解を得る努力をする

野良猫が生きていくためには、その地域の住民の方達の理解が不可欠です。集まってくる猫達に生活環境を荒らされれば、猫は地域の嫌われ者になってしまいます。

ただエサを与えるだけでなく、周辺の清掃を行うなど、理解を得るための活動も行ってください。

理解ある仲間を増やす

たとえ愛猫家でも、一人で活動するには負担が大きく継続は困難です。地域で協力者を探してグループを作り、一人一人の負担を軽くしながら活動しましょう。

また、苦情や意見があった時は真摯に受け止めて、誠意をもって対応してください。

猫よけグッズで被害軽減を目指す

猫の敷地内侵入に困っている方は、猫よけグッズを設置してみましょう。役場では、猫よけ機器の無料貸出し(要申請、台数制限、貸出期限有り)を実施します。

詳しくはこちら→(猫よけ機器の貸出しについて)

 

お問い合わせ先

新島村役場民生課民生係
〒100-0402 東京都新島村本村1丁目1番1号
電話:04992-5-0243内線108 FAX:04992-5-1304

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